キャリア公務員という進路

あの女性局長さんはなんとも運が悪いというか気の毒としか思えませんねえ。(「障害者なんちゃら法の評価」と「こういうので逮捕される」ってのはとりあえずは別次元の話とします)


ニュースみてたら「十億円単位の不正」というのがまず最初の視点かもしれないけども、時系列順に考えると、この局長さんにせいぜい不利に解釈したところで議員とコネのある団体がやや無理目な「認定」を回してくる→なんかの補助金を少々貰っていきよるつもりか?(ちっ)って感じやないですかね。

まさかそれが巨額のインチキなシノギになるとは、みたいな(お医者さんでいうと忙しいタイミングでうまく頼まれて、ほんまは身障3級くらいかもしれんけど2級で書いとくのも仕方ないかブツブツ・・に近いかもしれない、こちらが思いつきもしないような方法でその身障認定を利用しての巨額のシノギとかされたとしたら呆然とするだけ…)


それにしても一般として語ればキャリア公務員になるって道は:政治家絡みで自分には直接の得しない脱法行為にカタにはめられたり、政争のとばっちりでそれでスケープゴートにされたり、高級官僚のクビを取る事が「手柄」って立場のひとが少なからずいたり、ほんまハイリスクな進路だと思うのですよね。

でこういうリスクを取った見返りは、何か?。

#1. まず金銭的待遇は、普通の「公務員としての給料」でしょうー。今まで天下りとか天下り退職金とかで埋め合わせしてたわけだけども、それでお相伴あづかる一山ナンボのノンキャリ公務員ならともかくも、東大とか出てキャリアになるようなひとだったら最初から高給な仕事に就けばいいわけで、だいたい60歳くらいになってようやくまとまったお金貰ってもね(私なら若いうちからもっと物質的に享受したいぞ)だし、だいたいマトモな見通しを持つ若者ならば自分らがその歳になるくらいには「天下りでの埋め合わせ」なんて撲滅されてて安い給料で働き損という可能性極めて高しって思いますわねえ。

#2. 「権力欲」の満足、ってのは言うまでもなく伝統的には#1よりも大きかったとも思うのですが、最近の平成の子(植物系男子とか)ってそんな脊髄反射的 and/or 本宮ひろしのマンガみたいな男根的権力志向の持ち主ではあまりないのでは?w そもそも実質的にはルーチンワークで真の「自由な」権力ってあまり発揮出来ないのも自明であるし、なによりこの日本の社会情勢化での高級官僚や政治家ポストってなんつーか名実ともに学級崩壊してるところのクラス委員とか生徒会長になるような程度の立ち位置でないか?


・・・保守的な東大卒優等生でもこの就職の進路ってどないですかねえ?w 


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