「医局秘書」

あんまりネタにするのも人格が疑われるような話ですけど、面の割れてるところで言うのも激しく差し障りがありますので、、。

かつては大学病院などでの教授秘書といえば、仕事上で接するドキュンは同門の一部のオチコボレ医者くらいということもあって「お嬢さん向き」「花嫁修業」でもあったのですが、他の業界の一般職でも「女の子であること」が仕事になる時代がとうに過ぎたのと同様、大学医局関係でも科研費の書類とかそれなりに煩雑な事務仕事にはなってしまってます。でも結局には専門的「スキル」とか関係無いしやっぱり長くやるのはお薦めできませんね。

何よりの問題としてキャリアでも無いのに「結婚出来ない」スパイラルにはまっていく独特のパターンがあるような気がします、即ち「自分のスペックを棚にあげてハイエンドの医者を基準」にしてしまうようになる悪癖。若いときは頭の回転早い面白い女性だったのに、ノンキャリな仕事を漫然と続けて30半ば過ぎたらいつのまにか結構鬱陶しい女になってたりするとか実にありがち。そうでなくても今の日本ってノンキャリ女が未婚で生きていくのがどんどんツラい国になってますし煮詰まりますよねえ。

そういやバブル時代の恋愛至上主義ドラマもある意味で罪作りだった*1かもなあと今となっては思います・・キャリア・ノンキャリとかに関してもリアリティめちゃ薄かったし(っていうかリアリティがある描写が一つでもあったのか?だけどw)

イケてない医者を馬鹿にするのはある程度は自然なことではありますけど、長居するとだんだんと増長して、会話能力があるとかだけではなく尚且つで仕事振りなどもrespectableな医者を基準にしてしまうのよね。とうの立った教室秘書の上から目線での「研究姿勢に対する論評」とか聞いてあげてると「たかが○○女子大卒で大してキャリアも無い女がナニサマのつもりなんだろう」と普通に考えて思うのですよねえ。

だいたいおばさんの知らん間にお医者さん個人のゲームの目的が変わったりしてるかもしれんのだし。組織としての医局の勝負どころにしたって昔は出来るだけ多くの関連病院を押さえてるのが勢威のバロメーターだったのだけど、今は勿論余計なところを抱えていても仕方ないというようにゲームの攻略方法が変わってます(そうでないとWinsconsin Card Sorting Gameとかで点数低く出ますよ)


ここまで書いてて、某大学の傍に昔あった書店の店長が長老教授やらと長年付き合ってるうちにすっかり学生に対しての上から目線で大不評だったのを思い出しました。授業で扱う教科書を威張って売ってやってる風のところでそれ以外の書籍なぞ意地でも買うわけないし(っていうかロクに売れ線も入れてないし) 横着モノの分際で、地元の新聞に「近頃の学生はジャン・クリストフも読まない」とか捨て台詞吐いて店仕舞いしてて失笑。まさにその台詞にすべてが現れてるよ*2って感じ。

*1:普通に結婚したのは勝ち負けで言えば「負け」で真に恋愛しないとダメ、サトミよりはリカに共感とか、みたいな

*2:その時代の学部学生にも少しは居てた教養主義的読書人は構造主義とかポスト構造主義とか周辺は読んだかもしれんが、かっぺであるまいしロマン・ロランなんかまず読まない、っていうかむしろ読まずに頭から馬鹿にするってのが当然の流儀でありました...