病院設計の前近代性

最近自分の出入りする病院のいくつかか病舎を建て直してかなり綺麗になりました。

かなりのお金がかかってる筈です。で、ここまでやるのであれば「この機会にやっておけばよかったのに(次に建て替える機会もお金もなかなか無いだろうに)」と痛切に思うことがあります。


20年前に普通に病院に入院したことがあるひとが今久しぶりに入院したら気が付くかもしれないこと:昔は6人部屋とかに入院したらある程度以上元気な患者はベッド周りのカーテンは開けて「集団生活」してたのですよね、さて今はというと昼間もカーテンを引いてお互いを仕切ってます。ある意味でちょっと鬱陶しい景観。


考えてみればスキーとかであまり知らない人らと大部屋の二段ベッドで寝たりしたのも今のアラフォーよりやや年長辺りがおそらく最後の世代ではないかと(?)、サークルの遠征とかでも個室使う頻度の方が高い。

入院中の大部屋や貧乏旅行とかで知らない人々ととりあえず合宿生活をする/出来るという性質が消失したのは、直感的には携帯電話/メールの普及とリンクするような気もいたします。

いずれにせよ居住空間/パーソナルスペースというもののデフォールトがこの20年でも大幅に変ったわけですよね、、ナースの動線上や建築基準法(太陽光を採光出来る窓の無い部屋は×)で全部個室にするのは無理であったとしても、大部屋の中をもう少し隔絶するような設計を考えるべきとは思いますねえ。


・・んでないと、いくら医師やナースが一生懸命がんばっても他人の排泄音がダイレクトって環境だと献身がブチ壊し!