忙しすぎて患者診る暇が無いw

僻地の医師不足なんて今更語るのもあれですが、。

昔は「田舎の病院」ならではの、もういい大人の30歳前なのに青春時代のように合宿みたいなんやってる感じでの猥雑な楽しさ、ってのもあったんですよね。そーいう楽しさを経験したのは多分今40歳弱くらいが最後かも。(* 言うまでもなく「30歳台半ばを過ぎて and/or 妻子出来てからは勘弁して欲しいけど」を含む)

世の中全体がそうだと言ってしまえばそれまですが、この場合も「若いときだから」楽しいってのほぼパージされてしまったんですよね。


密かに大きな要素と私が思ってるのは「専門医」を良くも悪くも尤もらしくした(ハードルを上げた)ことからの効果。「専門医教育病院」でないような弱小病院にいくタイミングが個々の医者のキャリアパスから事実上で消失してしまったと思います。


具体的にいうと例えば内科系専門医は、まず内科認定医を取ってから消化器内科や神経内科や循環器内科専門医取るわけですが、「専門内科教育施設在籍年数」などの要件を上げたために初期研修2年のカウントの仕方にもよりますが私の時よりも専門医になるのに3ー4年は余計にかかるようになったのですね。昔は大学院入学前か大学院1年で取ってた専門医が学位取得直前とかになる。

教育施設在籍年数にカウントされないような病院はやっぱ行きたくないわけです、である病院に「専門医」が一人でもおったら「準教育施設」扱いだったりするけど、さて大学院とかを卒業するタイミングでの専門医だとこのあとで田舎野戦病院行くかというとまあ普通は行かんわね。昔でも大多数派だった「30歳台半ばを過ぎては勘弁して欲しい」に該当しちゃう。

それから「内科認定医」を維持するためには、例えば5年のあいだに内科学会総会(大抵は東京で開催)に1回参加+内科地方会&講演会に1回参加 or 内科地方会&講演会に3回参加とかが最低要件。まあこれはなんとかなるにしても、○○専門医を維持するためにはこれとは別に、○○学会総会(全国各地で持ち回り)にほぼ毎年参加+αとか1-2年休んだら埋め合わせに論文発表一つ、、とか案外面倒なのです。大学でノンベンダラリとやってたら余裕wですけど、一人医長とかで代わりが居ないとこではかなり必死にならないと更新も難しいです。山陰辺境の弱小病院で働いていて、専門医資格更新の為に必要な出席単位を、たまたま持ち回りで北陸やら東北の都市で開催されてる学会年次総会にトンボ帰りで取りに行くとか想像されたしw