なんとかライブビューイング

だいぶ前からメトロポリタン歌劇場の新演出のもののライブビューとかやってますね。先日勤務終了後に夕方からやってるところにどんなもんか行ってみました。

思ってた以上に中途半端ですね。なまじ映像がハイビジョン大画面なところに、ボーズのラジカセ最大音量みたいな音響で萎えます。個人的にはメトロポリタンオペラハウスでうっかり遅刻してしまったときにあてがわれる取ってつけたようなモニター室(?)っていうかお仕置き部屋を思い出しました。

っていうかお仕置き部屋の方が携帯チェックしたりできるだけまだマシ。
映画館の方はあんなんでも後生大事に一生懸命見てるひともおりますからねえ。右隣のおっさんもあたしと同じような感覚だったからかいびきかいて居眠り。あたしもアホくさくなってパンフとかちょっとだけ取り出してたら「うるさい」ってことなのか人の腕をつかんでくるおっさんが・・。いかにもしみったれた感じのオヤジでキモかったです。そもそも今更こんな客と同じ席で観劇とかしたくないわなあ〜


新演出だったのでムキになって最後までチェックしましたがとっとと帰ったらよかった。時間を無駄にしました。っていうかよりによってドニゼッティの「アンナ・ボレーナ」 長い! 
耳の悪いビンボー人相手にメト(&松竹)もあこぎな商売しとるわってのが実感。


ちなみにあたしはベルカントオペラ一般は結構好きなんだけどね:演劇的には説得力のかけらもない脚本だからこそ意味無くやたらに技巧的なアリアを入れられる&かなり無理やりにでも「狂乱の場」をセットする、刹那刹那の輝きと陶酔。スジ・台詞は単に便宜的な「乗り物」で、最初から最後までを貫くドラマトゥルギーが事実上存在してませんので、ヴェルディオペラでするような「爆演」をしてはいけませぬ。